こんにちは、ヨーコです。


イースターはイエスの復活をお祝いするキリスト教の行事です。

そしてイースターといえば、イースター・バニーが運んでくる

イースターエッグです。



イースターとイースターエッグについて書いた記事はこちらをどうぞ

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キリスト教の祝日「イースター」とは?日付や起源を解説


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イースターエッグの意味と由来、卵はなぜ、どこから来た?



ロシアのインペリアル・イースターエッグ「ファベルジェの卵」

イースターエッグといってもロシアのインペリアル・イースターエッグは、

普通のイースターエッグと違い

貴金属や宝石で作られています。


このイースターエッグはロシアの宝石商、

ピーター・カール・ファベルジェ(1846−1920)によって

ロマノフ朝のロシア皇帝アレクサンドル3世、ニコライ2世のために作られた

特別なイースターエッグのことさします。


皇帝の、という意味でインペリアル・イースターエッグとも

ファベルジェ家によって作られたので、ファベルジェの卵とも言われます。


ロシア正教とイースター

イースターは、ロシア正教の中で最も重要な行事でした。

家で染めたイースターエッグを教会で祝福を得た後

家族や友人にプレゼントするという習わしが、

サンクトペテルブルクの上流階級の間では

高価な宝飾を施した

イースターエッグをプレゼントするという習わしに変化していきました。


こういった中で、アレクサンドル3世は、

皇后をサプライズするイースターエッグを

宝石商ファベルジェに依頼するというアイデアを得たのです。

インペリアル・イースターエッグ〜「ファベルジェの卵」〜の歴史

ファベルジェの卵は、1885年から1916年の間、50個ほど作られました。

現在残っているのはそのうちの43個です。


アレクサンドル3世は1882年のモスクワの展覧会で、ファベルジェの作品を知ることになり、

さらには、皇后マリア・フョードロヴナの伯母、

デンマークのグリュックスブルク公爵夫人ヴィルヘルミーネ・マリー所有の

18世紀の卵にアイデアを得たとされています。


そして1885年の結婚20周年を記念して

アレクサンドル3世は皇后マリア・フョードロヴナにに、

最初のイースターエッグを送ったとされています。


最初のイースターエッグは純金製で「最初のめんどりの卵」という名前でした。

その卵を割ると、これまた純金製の卵黄が現れ、

その卵黄の中には、金のめんどりと、さらには

ミニチュアのダイヤモンドの王冠とルビーのペンダントも入っていたと言われます。

残念ながら、ダイヤモンドの王冠とルビーのペンダントは現在は残っていません。


この動画の最初のイースターエッグが、「最初のめんどりの卵」です。

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https://www.youtube.com/watch?v=Otv30391INg&feature=youtu.be


皇后はたいそう喜んだそうで、この後32年

ファベルジェの卵は、毎年恒例のプレゼントになりました。


最初の頃は、アレクサンドル3世からファベルジェへ詳細な指示があったそうですが、

1887年からは、ファベルジェが、自由にデザインしたと言われます。

ひとつ、毎年共通していたのは、イースターエッグの中に、

サプライズを入れる、ということでした。


アレクサンドル3世の死後は、息子のニコライ2世が

妻のアレクサンドラと母マリアにファベルジェの卵を送りました。