こんにちは、ヨーコです。


脳卒中は私の住むカナダでは死因の第3位、日本では4位と

かなり馴染みのある病気です。


皆さんも、家族や知り合いに脳卒中を経験された方がいるのではないでしょうか?

私の家族のなかでも、

日本に住む妹の義母と私の夫(カナダ人)の祖父が脳卒中を経験し、後に亡くなっています。


妹の義母は若くして(まだ50代でした)クモ膜下で倒れました。

夫の祖父は高血圧でしたが薬は飲み続けるということを知らず、

処方された薬が終わったところで薬をやめてしまったそうです。

そして脳卒中で倒れました。



このように知り合いに脳卒中が原因で亡くなった人がいると

脳卒中が、「よくある死因」であることにも頷けます。


しかし、脳卒中を経験する人の大半は(部分解除を含め)回復するというデータがあります。


脳卒中の快復率に関するデータはこちらの記事をどうぞ!

↓↓↓↓

男性に多い脳卒中、脳出血と脳梗塞の違いは?:年齢別、回復の違い




ここで、リハビリや脳トレの出番なのですが、

先に進む前に、まず脳卒中の後遺症にどのようなものがあるかを見てみましょう。


脳はとても複雑でデリケートな器官です。

損傷した脳の場所や程度によっては後遺症が残り、そのレベルも違ってきます。

からだの後遺症

嚥下(えんげ)障害

飲み込み障害。

脳卒中後の後遺症としてよく見られますが、時が経つと回復することが多いです。

疲労

疲労もよく見られる後遺症です。運動量や睡眠の質には関係していない疲労です。

下垂足(かすいそく)

足や足関節の背屈力が低下し、足部が下垂する状態のことをいいます。

下垂足を生じると、歩行時、下垂足のある足を高くあげる歩行(鶏歩)になるのが特徴です。


ー時的な場合と、この状態が続く場合とがあります。

また片足に生じる場合と、両足に生じる場合があります。

まひ

最もよく見られる後遺症の一つです。脳と筋肉の間のコミュニケーションがうまくできず

筋肉のコントロールができないことを言います。


失禁などの排泄障害

排泄をコントロールする筋肉が弱くなって起こります。

無意識の漏れがよく見られます。

痛み

脳卒中の後、半分以上の人がなんらかの形で、

関節などに痛みを経験するという報告もあります。

脳卒中を経験してすぐだったり、何週間も経ってからだったりもします。

また、痛みは一時的な場合と、ずっと続く場合があります。

発作・てんかん

脳卒中後、最初の2週間のうちに、発作やてんかんを経験することがあります。

これらは、脳が損傷したというしるしで、脳の中で突然起こる電気的活動が原因です。


睡眠障害

睡眠障害もよく見られる後遺症で半分以上の人が睡眠障害を経験します。

睡眠障害は後遺症からの回復を遅らせるだけでなく、

うつ、記憶障害、そして、転倒などをひきおこします。

痙性(手足のつっぱり)

脳卒中の後、足や手などに限られたコーディネーションや筋肉の動き、

そして痛みの伴う痙攣が起きたりします。

視覚の変化

脳卒中を経験する人のうち2/3がなんらかの視覚の変化を訴えます。

他の後遺症と同じで、時間が経過し、脳が回復してくると視覚の回復も見込まれます。

感情の後遺症

うつ

脳卒中を経験した人は、怒り、欲求不満、不安、悲しみ、恐れ、失望など、

さまざまな感情を経験します。


これらの感情は、脳卒中後のうつを経験する人によくみられ、

脳卒中を経験する人の3分の1以上の人がうつを発症すると言われます。

実際の数字はもっと多いとされています。

感情の失禁

脳卒中後、半分以上の人が堪えきれなくて、

笑ってしまったりとか、泣いてしまったりと、感情のコントロールができないことです。

認知機能の後遺症

失語症

話すこと、話を理解すること、読み書きすることに障害が出ます。

非常によく見られる障害です。

記憶障害

よく見られる障害です。脳の損傷により、困惑したり、通常の思考ができなくなったり、

最近の出来事を覚えられなくなったりします。

脳血管性認知症

アルツハイマー型認知症に次いで、患者が多いとされている認知症です。

論理的思考、計画、判断、記憶に障害が出ます。


簡単に後遺症をリストアップしてみましたが

脳の損傷の場所により、複数を併発することもあり、本当に複雑です。

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