こんにちは、ヨーコです。
私が初めてジャック・オー・ランタン、つまりカボチャのランタンを見たのは
カナダのコミュニティー・カレッジのハロウィンのカボチャのランタンコンテストでした。
確か優勝したカボチャには、口からミートソース・スパゲティがはみ出ているという凝り具合。
クリエイティブなだー、と感心した記憶があります。
これは(↓↓↓↓)私と夫が作ったジャック・オー・ランタン。
毎年カボチャの値段は違いますが、確か1個4ドル(カナダ)くらいだったと思います。
鍛冶屋のケチなジャックの伝説〜アイルランド
ハロウィンといえばジャック・オー・ランタンですが、
その起源はハロウィン同様、アイルランドにあったようです。
ハロウィンの歴史や由来に関する詳しい記事はこちらを!
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アイルランドにその昔、ケチで有名なジャックという鍛冶屋がいました。
ある時ジャックは悪魔を飲み屋に誘いました。
ケチなジャックは飲み代を払いたくなかったので、悪魔に姿をお金に変えるよう頼みました。
しかしジャックはお金に姿を変えた悪魔をキープしたくなり、
銀の十字架の入っているポケットに入れてしまいました。
銀の十字架があると、悪魔は元の姿にも退くことができません。
ジャックは2つの条件を悪魔がのむことにより、ポケットから出してあげることにしました。
その条件とは:
- これから1年、ジャックにはちょっかいは出さない
- ジャックが死んだ時、魂を拘束しない
次の年、ジャックはまた悪魔をそそのかして、今度はリンゴの木に登らせます。
悪魔が木に登っている間に、ジャックは木の幹に十字架を彫ってしまいます。
十字架が彫ってあると、悪魔は降りてこられません。
そして、悪魔はさらに10年、ジャックにちょっかいを出さないという約束をさせられます。
さて、ジャックもこの世を去ることになるのですが、
神様はジャックよような不誠実な人間が天国へ行くことを許可してくれませんでした。
仕方なく、地獄に行ってみるのですが、悪魔はジャックの魂を拘束できないという約束のため
地獄に行くことも許可されませんでした。
ジャックは赤くメラメラと燃えている石炭を与えられ、地獄から暗い闇の中に追い出されます。
ジャックはターニップ(カブの一種)でランタンを作り、石炭を入れ、
これから永遠に、この世をさまよい歩くことになったのでした。
それからアイルランドでは幽霊のようなジャックの姿を
「Jack of the Lantern」 (ランタンのジャック)、
後に 「Jack O’Lantern」 (ジャック・オー・ランタン)と呼ぶようになったのでした。
ジャック・オー・ランタンの歴史
伝説もアイルランド発ですが、
ジャック・オー・ランタンを作る風習も、アイルランド始まったようです。
19世紀のアイルランドやスコットランドでは、ハロウィンに
ターニップやビーツをくりぬいて怖い顔のランタンを作っていました。
出典:
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/30/Traditional_Irish_halloween_Jack-o%27-lantern.jpg/932px-Traditional_Irish_halloween_Jack-o%27-lantern.jpg
アイルランドやスコットランドはハロウィンの起源であるサウィンの発祥地でもあります。
サウィンには、魂や妖精、死者の霊があの世からこの世にやってくる時。
一説によると、ランタンはあの世からの訪問者を象徴すると言われています。
別の説では、ランタンはあの世からの訪問者を怖がらせて寄せ付けないためだとも言われます。
なので、ある時は、ハロウィンの衣装を着た人たちが、ランタンで人を脅かしたり、
ある時は窓のそばにランタンを置き、悪質な霊が家に来ないようにしたとも言われます。
ハロウィン、ランタン、仮装、そしてトリックオアトリート
アイルランドやスコットランドでは仮装をした子供達が
ターニップで作ったランタンを持ちながら
ケーキ、果物、お金などをもらって歩いたという記録があります(1895年)。
カボチャのランタン
ジャック・オー・ランタンって、カボチャで作るんじゃなかったの?
後にアイルランドやスコットランドから多くの人が移民として北米に渡ります。
私の夫のご先祖も、アイルランドからやってきました。
ケルトの文化を持った移民が北米で見たのは、北米原産のカボチャ。
このカボチャがランタン作りに最適だということを発見したのでした。
日本では、見かけない種類のカボチャですよね。
食用というより、本当に飾りようです。
ハロウィンが近ずくと、こんな風にカボチャを売っているのを見かけます。
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