こんにちは、ヨーコです。

毎年ハロウィーンは、10月31日なんですが、

私の住むカナダでは8月の終わりになると、すでにハロウィーングッズが

店先に並び、ハロウィーンが大きなイベントだということを実感します。



ハロウィーンといえば、「Trick or Treat(トリック・オア・トリート)」、仮装、

ジャック・オー・ランタンですが、その由来は、古代ケルトのお祭り、

サウィン(Samhain)にあるとされます。

発音はこんな感じです。
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Samhainは、ケルト語に属しするゲール語(Gaelic)なので、こんな読み方をするんですね。


夏の終わりと妖精や死者の訪問



アイルランド、スコットランド、マン島などの、ケルトの国では、

サウィンは「夏の終わり」にあたります。

つまりサウィンは、新年の始まり、「冬の始まり」である11月1日の前日に当たり、

非常に重要な日です。



太陽の季節が過ぎ去り、暗闇の季節が始まることを意味し、

この日は、1年の中で最も、この世と霊界の境界線が薄くなる時期だと考えられていました。

なので、魂や妖精などが簡単にこの世を訪れることができるのです。



この魂や妖精たちは敬われてもいましたが、恐れられてもいました。

家畜が冬を無事越せるよう、魂や妖精をなだめる必要があるとも信じられていたので

サウィンには、家の外に食べ物や飲み物のお供え物を置いていました。


この日には、死者の魂も帰ってくるとも信じられていました。

ディナーの際には、ろうそくに火が灯され、死者の魂にもお供え物が用意されました。

なんだか、日本の「お盆」に似ていませんか?

死者の魂が自由に出入りできるように、ドアや窓には鍵はかけないようにしていたようです。


サウィンの儀式やゲーム

この宴の後は、儀式やゲームなどが始まるわけです。

この儀式やゲームの目的は、ズバリ、「死」や「結婚」に関する占いですね。

どんな時代でもどんな文化でも、興味のあるところは同じ、ということでしょうか。


占いの儀式にはリンゴや、木の実が使われたそうです。

  • ダック・アップル(Duck Apple)または、アップル・ボビング(Apple Bobbing)

    (水を張った容器に浮かべたリンゴを口でくわえて取るゲーム。)


  • 出典:By Book Illustrator Charles F. Lester – The Project Gutenberg Etext., Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2946407

  • 木の実炙り


出典:By Ruth Edna Kelley – The Book of Hallowe’en entry at The Project Gutenberg., Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2929300


そして、特別な焚き火もたかれました。

特別と言われるだけあって、炎、煙、灰は、占いにも使われましたが、

魔よけとお祓いの力があるとも信じられていました。



地域によっては、この特別な焚き火から火をつけた松明を持って

家や畑の周りを〔見掛けの〕太陽と同じ方向に、

つまり、右回りに回って、魔よけとしたと言います。


火の使用は、模倣呪術または共感呪術に共通するものがあったようです。

火は擬似太陽、そして成長する力を促します。

そして、暗い冬の到来を遅らせる力、ですね。


こうしてみると、もともとのハロウィーンはずいぶんマジカルな感じだったんですね。


マジカルといえば、時を同じくして

魔女の集会も10月31日の夜から(サウィン)11月1日にかけて行われていました。



サウィン、ちょっと怪しげで、今のハロウィーンとは違いますね!


あれ、トリックオアトリートカボチャは?

トリックオアトリートやカボチャの歴史や由来に関しての記事はこちらを!

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ハロウィンのトリックオアトリートの意味と由来:Trick or Treat!

ハロウィンのカボチャの歴史:仮装やトリックオアトリートとの関係は?




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