こんにちは、ヨーコです。


ハロウィーンといえば、「Trick or Treat(トリック・オア・トリート)」。

10月31日の夜に、子供たちが仮装をして近所の家々を回り、

「トリック・オア・トリート」、つまり

お菓子をくれないと、いたずらしちゃよ!と言って、お菓子をもらって歩きます。



以前カナダのビクトリアに住んでいたことがあるのですが、

その時の大家さん、ハービーの話では

ハロウィーンに家を留守にしていて、帰ってきたら家に生卵がぶつけられていたそうです。



本当に、トリック(いたずら)されてしまったんですね!


さて、近所の家々を回って食べ物もらう「トリック・オア・トリート」習慣は

ハロウィーン以外にもあったようです。

その歴史や由来をまとめてみました。

古代ギリシャ

古代ギリシャのアテナイオスの書いた「食卓の賢人たち」(2世紀頃)にも

ツバメの格好をした子供達が歌を歌いながら家々を回り

トリック・オア・トリートをしたとあります。



なぜ、ツバメなのか?

ツバメはギリシャ神話の愛の女神アルロディーテのシンボルとされているんですが、

それと何か関係があるかどうかは不明です。

ケルトのサウィン(Samhain)

ハロウィーンの起源はケルトのサウィンにあるとされています。


サウィンに関するくわしき記事はこちらを!

↓↓↓↓

ハロウィンの歴史と由来〜ケルト民族のサウィン(Samhain)とは?




妖精や亡くなった人の霊が霊界からやってくるので、お供え物を用意したのですが

トリック・オア・トリートの起源は、

妖精や霊に代わって近所の家々を回ってお供え物をもらったことが

始まりだとも言われています。


キリスト教のソウリング(souling)

9世紀には、カトリック教会が11月1日を万聖節(諸聖人の日)

全ての聖人と殉教者を記念する日と定めました。


15世紀になると、カトリック信者の間では、

  • 10月31日の万聖節(諸聖人の日)の前夜
  • 11月1日の万聖節(諸聖人の日)
  • 11月2日の万霊節 (死者の日)

の3日間は全ての死者(殉教者、聖人、無名の敬虔なキリスト教信者)を偲ぶ期間とされ、

ソウル・ケーキ(soul cakes)をお裾分けして食べたといいます。


みんなで家々を回り、死者に代わってにケーキを食べたり、

霊のために祈り、そのお返しとしてケーキをもらった
りしたそうです。

これが、ソウリングといわれる伝統ですね。


このハロウィーンの時期行われるソウリングですが

後になると、カトリック、プロテスタント共々、

貧しい人たちが、ハロウィーンに教会区から教会区へと回って

お祈りを捧げる代償に、

ソウル・ケーキを裕福な人たちにリクエストするようになった
そうです。


出典:Wikipedia

シェークスピアも「ヴェローナの二紳士」(1593)の中で、

スピード(ヴァレンタインの小姓)がヴァレンタインのことを

万聖節の物乞いのようにメソメメしていると、なじっている描写があります。


このようにトリック・オア・トリートには、文化や宗教に由来があるようですね。

ハロウィンのまとめ記事