今日は、ヨーコです。
皆さんの夏バテの症状はなんですか?
夏バテといってもいろいろ症状がありますが、その中でも
暑さからくる睡眠不足は多くの人が経験していることではないでしょうか。
夏バテの基本情報(症状、原因)に関する記事はこちを!
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睡眠不足対策としてのアロマテラピー
アロマテラピーをご存知ですか?
アロマテラピーは、植物が作る芳香成分(精油=エッセンシャルオイル)を使って、
自然に心や体を健康にしようとする試みです。
西洋医学を補う代替医療のひとつで、新しい医療のかたちとしても注目されています。
そして、アロマテラピーの効用として睡眠不足を解消する、
安眠快眠を促すというものがあります。
アロマテラピーの基本情報はこちらを!
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このアロマテラピーの睡眠不足解消という点において、科学的根拠はあるのか?
と思われる方も多いでしょう。
今回は、どんな「科学的根拠」があるのか、紹介したいと思います。
アロマテラピーが快眠に効くという証拠
冠動脈疾患の患者の場合
韓国の研究者のチームが(2013年)、冠動脈疾患の患者がアロマテラピーによって
睡眠の質が上がったという実験の報告を発表しています。
実験対象となったのは、集中治療室で経皮冠動脈インターベンションを受けている
冠動脈疾患の患者56人です。
使用された精油(エッセンシャルオイル)は
ラベンラー、ローマンカモミール、ネロリ(6:2:0.5の割合)を合わせたものです。
これらの精油が選ばれた理由ですが
- ラベンダー:心臓の負担を緩和、血圧を下げる
- ローマンカモミール:鎮静効果、不安やストレスの解消
- ネロリ:鎮静効果、不眠症の解消
があります。
ここではアロマストーンが使用されていますね。
(アロマストーンとは、精油のディフューザーのことです。)
アロマテラピーのグループは、このアロマストーンに調合した精油を2滴たらし、
香りを深く十回、吸い込んでもらっています。
そして、このアロマストーンを一晩まくらの下においています。
実験の方法
患者をアロマテラピーのグループと比較のための照合グループに分けました。
アロマテラピーのグループは、上記で述べたアロマテラピーを
照合グループは通常のケアを受けてもらいました。
実験で計測したもの
計測したのは、不安感、血圧、そして睡眠の質です。
睡眠の質は、VSH Sleep Scaleの韓国版を使用してますね。
8つの質問からなり、睡眠時間、睡眠障害、睡眠開始、熟睡度などについて質問します。
結果
実験前に確認した、
性別、年齢、結婚歴、学歴、運動量、飲酒、喫煙、不安感、睡眠の質、血圧に関しては
2つのグループの間に違いはありませんでした。
ところが、実験の後、アロマテラピーのグループは、照合グループに比べて
睡眠の質が上がり(VSH Sleep Scaleの点数)不安感が減ったと報告されています。
血圧は、2つのグループの間で違いはなかったようです。
参考文献:
Cho MY, Min ES, Hur MH, Lee MS.
Effects of aromatherapy on the anxiety, vital signs, and sleep quality of
percutaneous coronary intervention patients in intensive care units.
Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine. 2013 Feb 17;2013.
アロマテラピーが睡眠に直接作用した可能性と
アロマテラピーが不安感を緩和した結果、睡眠に効果をもたらした、
と可能性は一つだけではありません。
また、アロマテラピーの効果のメカニズムが説明されていませんでしたが、
おそらく自律神経に作用したのだと思います。
代替医療としてのアロマテラピー、私は期待してしまいます。