こんにちは、ヨーコです。


前回、アルツハイマー病を含む認知症の検査でよく使われる

MMSE(ミニメンタルステート検査)を紹介しました。

↓↓↓↓

認知機能を計るテスト、MMSEの解釈:ミニメンタルステート検査




その中でもちらっと書きましたが

このテストの欠点としては、スコアに影響を与える

年齢や学歴を考慮に入れなくてはいけないということです。


フランスの研究

今回は、アルツハイマー病、またはこれに関連した病気を診断された患者

60歳から100歳までの、39551人を対象にした

フランスの研究をもとに書きたいと思います。


患者の平均年齢は、81歳、MMSEの平均点は18.9でした。

ちなみに、MMSEのスコアは30点満点で、24点以上が正常値(25点という説もある)で

10点以下が重度の認知障害があるとされています。

初期のアルツハイマー病の人は19点から24点、

つまり軽度の認知障害の枠にはいりがちです。


参考文献:
Pradier, C., Sakarovitch, C., Le Duff, F., Layese, R., Metelkina, A., Anthony, S., … & Robert, P. (2014). The Mini Mental State Examination at the time of Alzheimer’s disease and related disorders diagnosis, according to age, education, gender and place of residence: a cross-sectional study among the French National Alzheimer database. PloS one, 9(8), e103630.

年齢

下の図でを見てもわかりますが

アルツハイマー病や関連のある病気の診断をされた時のMMSEのスコアは

年齢とともに低くなっていきます。


アルツハイマー病のリスクファクター(危険要因)が年齢であることから

これは予測できるパターンですね。


学歴

MMSEのスコアは学歴と関係しているという結果が出ました。

学歴の高い人ほどスコアは高く、低い人ほど低いというパターンです。


このパターンは、病気の発症が早いほど顕著ですが、

病気の発症が遅いと、学歴の差は少なくなってきます。


性別

下の図でもわかるように90歳以下で発症が診断された場合、

学歴に関係なく、女性のスコアは低くなっています。


つまり、女性は男性に比べて認知障害が診断された場合

その障害が進んだ状態が多いとということです。


住居

MMSEのスコアは病気を診断された時住んでいた場所と関係しているという結果も出ました。

学歴や年齢に関係なく、施設に入っている人ほどスコアは低く

家に住んでいる人は一人暮らし、家族と住んでいるかに関わらず高いというパターンです。

まとめ

MMSEのスコアは、年齢や学歴だけでなく性別や住居によっても違ってきます。

早期の診断と治療のためには、こういった情報を考慮でします。


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