こんにちは、ヨーコです。
先日イースターのキリスト教的な意味について、お話ししました。
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キリスト教の祝日「イースター」とは?日付や起源を解説
今回はもう少しイメージ(絵画)を加えてイースターが何かを極めていきたいと思います。
イースターは、復活祭とも言われるように
イエスが十字架に架けられた後の復活をお祝いしています。
キリスト磔刑(たっけい)とキリスト復活を描いた絵画は多くありますが
今回はその中でも
マティアス・グリューネヴァルト(Matthias Grünewald:1470~1528)の
イーゼンハイム祭壇画(Isenheim Altarpiece:c.1510-15)を選んでみました。
この絵を選んだ理由はとてもシンプルです。
私が以前カナダのビクトリア大学で美術史を学んでいた時に
学生が1年生必修のクラスで学ぶほど、基本的な作品だからです。
目次
マティアス・グリューネヴァルトの描くイエスの死と復活
グリューネヴァルトは、ドイツのルネサンスの宗教画家として知られています。
が、実際は、古典美術への再来がテーマのひとつであるルネサンスというより
光と影のバロック的な要素が多大に含まれています。
イーゼンハイム祭壇画
イーゼンハイム祭壇画は、フランスのアルザス地方のコルマールにある
ウンターリンデン美術館(Unterlinden Museum)に収蔵されています。
イーゼンハイムとは、もともとこの作品が
イーゼンハイムの聖アントニウス会修道院に付属する礼拝堂にあったからです。
そして、こちらの祭壇には、グリューネヴァルトによる絵が施されていたのですね。
さて、実際に彼の作品を見てみましょう。
イエスの磔刑(Crucifixion)
イエスの磔刑、またはイエスの受難は
いわゆるグッド・フライデーで記念されている出来事ですね。
このシーンは、祭壇が閉じた時の中央パネルに描かれています。
モデルでパネルを構造をもっと知りたい方はこちらをどうぞ
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この絵は、稀に見るイエスの痛々しく残酷な磔刑シーンとしてとても有名です。
中央には十字架上のイエスが
向かって左には(イエスの右)白い衣装に身を包んだ聖母マリアが使徒ヨハネに支えられ
マグダラのマリアはひざまづき祈りを捧げるようなポーズをとっています。
向かって右には(イエスの左)洗礼者ヨハネが左手に福音書を持って
左手ででキリストを指さしています。
そして、イエスを象徴する神の小羊も描かれていますね。
イエスの復活(Resurrection)
先ほどのイエスの磔刑シーンが描かれていた中央パネルを観音開きにすると
別のパネルがあら現れます。
イエスの復活は、右のパネルに描かれています。
イエスの復活は、いわゆるイースターでお祝いされている出来事です。
イエスの復活では、イエスが光に包まれお墓から出て、
復活を遂げたシーンが描かれています。
ローマ兵たちが、神々しい光に驚いて、倒れていますね。
復活の絵、いろいろ
イエスの復活を描いた絵はまだあります。有名な絵を3点選んでみました。
共通して、周りの人が何らかの形で倒れていますね。
ラファエルのイエスの復活 (1499–1502)
ピエロ・デラ・フランチェスカ イエスの復活 (c.1460s)
ルーベンスのイエスの復活 (1611-1612)
一口にイースターといっても、掘り下げていくと、いろいろあるんですね。
キリスト教以外のイースターの由来を書いてみました。
さらにイースターを掘り下げてみたい方はこちらを
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イースター(復活祭)の意味、キリスト教以外の由来は?