こんにちは、ヨーコです。


アロマテラピーが代替医療としても注目されて、

具体的には、その睡眠に対する効果が実験で証明されています。


冠動脈疾患を被験者とした実験の結果はこちらを!

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ぐっすり眠る方法、アロマテラピーで夏の疲れ、ストレスを解消!




システマティックレビューでは、唸るほど凄い効果はありませんが、

おおむねアロマテラピーの安眠力・快眠力アップへの効果を証明しています。

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ラベンダーの効能、ペパーミントやジャスミンも:安眠で疲れを解消




システマティックレビューでも、報告されていましたが、

睡眠との関係で、頻繁に研究されていた精油がラベンダーでした。


今回はそのラベンダーに焦点を当てた最近の研究を紹介したいと思います。


実験のデザインをアップ

今回紹介する論文は

前回のラベンダーによるアロマテラピーと睡眠の関係についてシステマティックレビューをした

Lillehei博士のチームが再び発表しています。


参考文献:
Lillehei AS, Halcón LL, Savik K, Reis R.
Effect of inhaled lavender and sleep hygiene on self-reported sleep issues:
a randomized controlled trial.
The Journal of Alternative and Complementary Medicine. 2015 Jul 1;21(7):430-8.


システマティックレビューの良いところは、

ある一つのテーマに関する複数の論文の一つ一つをデータとして扱い

そのテーマに関する結果のパターンをまとめることができることです。


欠点としては、一つ一つの研究のデザインがビミョーに、またはものすごく違ったりするため、

「まとめる」ことが難しいことがあります。


また、アロマテラピーに関する科学的な研究がまだしっかり確立していなかったりで、

研究の質に問題があったりもします。


今回、Lillehei博士のチームは実験のデザインを向上させ、

ラベンダーの効果がしっかり比較できるようにしています。


実験のデザイン

被験者は、なんらかの睡眠障害がある大学生79人。

まず、被験者を2つのグループに分けました。

ラベンダーグループ、39人

照合グループ:40人


どちらのグループも、実験中に(5夜)

安眠・快眠に良いとされることをしてもらっています。

  • いつも通りの規則正しい睡眠
  • 寝る前の飲み物を控える、遅い時間の飲食、飲酒、喫煙を控える
  • 睡眠によい環境を整える(耳栓をする、画面を見たり、メッセージを送ることを避ける)
  • 寝る前のリラックスするためのルーティンをする
  • 大学の勉強はちゃんとする
  • 運動を定期的にする

余談ですが、

これらをアロマテラピー以外の、安眠・快眠の方法として覚えておくといいですね!


2つのグループの違いですが、

ラベンダーグループは、ラベンダーをが染み込んだアロマパッチを胸に貼って就寝、

照合グループは、何も染み込んでいないパッチを胸に貼って就寝しています。


どちらのグループにも、量の差はあるけれど、

パッチにはラベンダーが染み込ませてあると言ってあります。


睡眠の質の測定

  • 睡眠時間(日記をつけてもらっていました)
  • ピッツバーグ睡眠質問票(PSQI)(合計21点中、5点以上あると、睡眠障害とされます)
  • PROMISとういう睡眠の質に関する短い質問

当初は、Fitbitで、睡眠パターンをモニターする予定だったみたいですが、

うまくいかなかったようです。

結果

2つのグループの間に、実験前のピッツバーグ睡眠質問票の点数には違いはありませんでした。

平均5点以上で、実験前の睡眠障害を示しています。


実験後、2つのグループとも実験前よりピッツバーグ睡眠質問票の点数が下がり

睡眠の質の改善を示唆していますが、ラベンダーグループの方が改善度が高かったようです。

(ラベンダーグループの平均点=4.9、照合グループの平均点=6.5)


睡眠の改善は、実験後2週間続いたそうです。


さあ、皆さんはどう思われますか?

睡眠の改善は、ラベンダーのアロマテラピーだけのためではなかったにしろ、

試す価値があるのでは?