こんにちは、ヨーコです。
脳トレは、注意などの認知機能を鍛えるためのトレーニングです。
最近は平均寿命も伸び、脳のフィットネスにも注目が集まっていますね。
脳には色々な機能があって、脳トレなどでトレーニングしようとしているのは
注意も含める認知機能が多いです。
概念と脳の部位を結びつける
例えば注意のネットワークという概念ですが、
このネットワークには3つの機能からなっています。
- 刺激に備えて準備する、またはそれを維持する(alerting)
- 特定の情報を選択する(orienting)
- 反応の競合を解消する(executive control)
そして、脳の違った部位がこれらの機能に対応しています。
脳のどの部位がどんな機能を担っているかという記事はこちら!
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え、どうしてそんなことがわかるの?と思いますよね。
一つの方法は、脳・臨床心理学者が、
病気や怪我で脳の一部が損傷した患者さんの脳のデータと
その患者さんたちの注意ネットワークテスト等の結果とわせて
この部分に損傷があると、この機能が損なわれる、ということがわかります。
また、脳に損傷のない人の脳の様子を
注意ネットワークテスト等のテスト中に観察し、
かつ、テストの結果などと合わせて、
この課題をこなしていると、この部分が活発になるな、ということがわかります。
このように、抽象的な機能とと実際の脳の部位を関係付けていくのです。
もちろん脳は複雑な作りになっているので
きっちりと線が引いてあって
ここからここまでが、刺激に備えて準備する時の機能で、
あっちは特定の情報を選択する時の機能、というわけにはいきません。
脳に対してもネットワークと言うくらいですし、
それぞれの機能に関わっている脳の部位にもオーバーラップもあります。
機能によって違う練習効果
注意のネットワークのような機能ですが、
何回かこなしていくと、計測した機能に変化が現れるのがわかります。
このことを、練習効果といいます。
特に反応の競合を解消する機能は、練習効果が見られる傾向にあります。
例えば、子供の練習効果は2回目からはっきりと見られる所、
大人では、緩やかに練習効果が現れます。
どちらにせよ、トレーニングしやすいという言うことですね。
逆に、刺激に備えて準備機能や特定の情報を選択する機能は、
練習効果がはっきりと見れれません。
練習の相乗効果の可能性
刺激に備えて準備機能や特定の情報を選択する機能自体は
何回やってもはっきりと練習効果が現れるということはありません。
が、この機能は、他の二つの機能に影響することがわかっています。
もともと刺激に備えて準備する機能は、注意のネットワークの中でも
もっとも基本的な機能だとされているので、無きにしも非ず、という感じですね。
実際、刺激に備えて準備している時には、特定の情報を早めに選択することができます。
サイレンを鳴らしている救急車を素早く見つけることができるのは、これと似ていますね。
ところが反応の競合を解消するする機能に対しては、逆効果な時があります。
あまりにテンパっていると、よい判断ができない時と似ていますね。
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