こんにちは、ヨーコです。
毎年2月14日になると、「聖バレンンタイン」にあやかって、
世界各国で花束やギフトが恋人、夫婦、家族、友人の間で交換されます。
日本では女性から男性へチョコレートを贈り、チョコレート会社は大忙しですね。
私の住むカナダでも、バレンタインは結構なイベントです。
チョコレートはもちろん、キャンディー、花などを送り合います。
ところで、聖バレンタインって誰でしょう?
謎の聖バレンタイン
バレンタインデーの歴史は、ミステリーに包まれています。
はっきりしていることは、2月という月は昔から「ロマンスの月」として知られていたこと、
バレンタインデーにはキリスト教と古代ローマの影響があるということです。
聖バレンタインにしても、
キリスト教においては少なくても3人のバレンタインという殉職者がいます。
古代ローマの聖バレンタイン
Saint Valentine kneeling (1600s) by David Teniers III
バレンタインとは3世紀のローマの司祭という説もあります。
当時のローマ帝国の皇帝、クラウディウス2世は
妻帯者や家族持ちより独身者が良い兵士となるとし、若い男性の結婚を禁じました。
なんだかひどい話ですね。
バレンタインはクラディウスの命令に従わず、
若い恋人たちのために密かに結婚式を行っていました。
それがクラディウスに知れた時、バレンタインは処刑されることになったのです。
他にもバレンタインはキリスト教徒を監獄から脱獄するのを手伝ったために
処刑された、という説もあります。
そして、バレンタイン自身が投獄された時、看守の娘に恋をし、
処刑されれる前に「From your Valentine」(あなたのバレンタイン/恋人より)
と彼女宛に手紙を書いたとされます。
この話の真偽に関してては信憑性がかけるようですが、
「From your Valentine」は今でもカードなどでよく使われる表現ですね。
2月の多神教の祭り
聖バレンタイとは別の由来もあります。
古代ローマには「ルペルカリア祭」というお祭りがありました。(2月15日)
このお祭りは多産を祈願した豊穣祭で若い男女が知り合える唯一の機会でした。
本来は異郷の要素を排除すること、風紀が乱れるということとで、
初期ローマ教会としてはルペルカリア祭を排除する必要があったわけです。
ところが、5世紀になるとキリスト教的な由来をつけ、
つまりバレンタインに由来すると解釈を変え
現存するお祭りのキリスト教化を図ったという説もあります。
そして、恋人たちの日がバレンタインの日となったということです。
昔からのキリスト教に関係ないお祭りをキリスト教化するって、
ハロウィーンもそんな感じでしたね。↓↓↓↓
というわけで、
はっきりした歴史や由来がないのがバレンタインデーなのです。
イベント性が先行して現代に至るというのもハロウィンと一緒ですね。