こんにちは、ヨーコです。
私は何年前にフルマラソンに挑戦しました。
4か月間のトレーニングは、
練習中に走る距離を少しづつ増やしていくというものでした。
トレーニングなしで走ったことはないのですが、
多分トレーニングをしていなかったら、完走できなかったか、
非常に苦しいレースになっていたんだと思います。
フルマラソンの話が脳トレとどういう関係があるかと、
思われてる方もいるのでではないでしょうか。
今回は理想的な脳トレとはどういったものをいうのか、
フルマラソンのトレーニングの事を例にして、ちょっと説明したいと思います。
トレーニングした機能の向上
さて、フルマラソンの例ですが、42.195kmを完走するため
「走る」練習をするということは、非常にわかりやすいですね。
走る練習をして、結果として満足のいく走りができるということです。
脳トレにも同じことが言えます。
例えば認知機能のひとつ、注意のネットワーク、
「反応の競合を解消する」機能をトレーニングしたいとしましょう。
注意のネットワークの機能と関連する脳に関する記事はこちら!
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この機能は、ミスがないかをモニターする時や、何かの判断を下す時に
必要になる機能です。
手っ取り早く、注意のネットワークテストを何回も試してみることにします。
コンピューターに表示される一列に並んだ5個の矢印。
真ん中の矢印の方向をキーボードの矢印キーで答えます。
とにかく早くキーを押すことが大切です。
すべての矢印が同じ方向を向いていると、楽ですよね。キーも素早く押せます。
でも、真ん中の矢印が他の矢印反対側を向いていると、
真ん中の矢印だけに集中して、他の矢印に気を取られないよう努力します。
これ、結構大変です。
結果、キーを押す時間もほんの少しですが遅くなるんです。
でも、何度も練習してると、真ん中の矢印が他の矢印と違う方向を向いていても
素早くキーを押せるようになります。
「反応の競合を解消する」機能がアップしたということです。
練習した機能が向上するって、当たり前と言えば当たり前ですよね。
ただ、この場合重要なのが、何の機能をトレーニングしているかわかっていることです。
トレーニングした機能以外の機能が向上
フルマラソンの例に戻りますが、ほとんど毎日走るトレーングをしてきましたので、
満足のいく走りを期待して良かったと思います。
では、走ること以外はどうでしょう?
私は水泳もするのですが、マラソンののレーニングをすることが、
水泳の練習にもなり得るのでしょうか?
脳トレ分野では、
このトレーニングをしたら他の機能が向上するだけでなく
毎日の生活の中で応用できるようになる、
そういった脳トレが「あったらいいな」、と誰もが感じています。
先ほどの注意のネットワークの「反応の競合を解消する」機能ですが、
この機能を向上させることによって、例えば「刺激に備えて準備する」機能も
アップできればいいな、ということになります。
さらには、日常の生活において
注意が散ってぼーっとしがちな最近の傾向も改善できたらいいな、となります。
しかいし、なかなかそうはうまくはいきません。
トレーニングなしの場合ととトレーニングありの場合を比較することの重要性
マラソンの話に戻ります。
本来私がトレーンングの効果をうたいたければ、
- トレーニングなしでマラソンをし、その結果を記録(A)
- トレーニングをする(B)
- 再びマラソンをしてその結果を記録(A)
そして、2回の記録を比べて初めて、
トレーニングの効果があったかどうかがわかります。
これをしないと、もしかしたらトレーニングなしでも良い結果が出る人もいるかもしれません。
脳トレの場合も同じです。
- 向上させたい機能のテスト、その結果を記録(A)
- 脳トレをする (B)
- 向上させたい機能のテストをしてその結果を記録(A)
最初のステップなしでは、テストの結果が脳トレによる効果なのか、
もともとあった機能なのか、判断しかねますよね。
つまり、理想的な脳トレとは、
- トレーニングしたい機能がはっきりしている
- トレーンングした機能以外の機能にも効果がある
- ABA形式で、効果があることが証明できている
ということですね。
高齢者の脳トレに関するまとめ記事