こんにちは、ヨーコです。


先日、59歳の誕生日を迎える友人の誕生日を祝うイベントとして

コントラ・ダンス(contra dance)に行ってきました。


コントラ・ダンスは、一種のフォークダンスですね。

小学校の運動会の時に踊ったダンスに似ています。

ほら、列になって手をつないだり、

パートナーとクルクルっと踊ったり。


こんな感じです。

↓↓↓↓


出展:Wikipedia

最初は、シブシブと行ったのですが

音楽に合わせて踊っているうちに、

以外に自分が楽しんでいることに気づきました。


そして、思ったんです。「これ、絶対に、いい脳トレになる!」

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何しろ、インストラクターの説明を聞き、理解し、

どんな風に、体を動かすかを、瞬時のうちに計画し、そして実行。

ステップは複数練習し、パートナーが変わるごとに、自分の動きもそれに合わせて調節。


かなり頭を使うんです。


家に帰ってから、探してみました、ダンスが脳にいいという証拠を。

そして、2003年に出版された研究を見つけました。


参考文献:
Verghese J, Lipton RB, Katz MJ, Hall CB, Derby CA, Kuslansky G, Ambrose AF,
Sliwinski M, Buschke H. Leisure activities and the risk of dementia in the elderly.
N Engl J Med. 2003 Jun 19;2003(348):2508-16.


この文献では、特にダンスをしている人は、認知症を発症しにくいという結果を出しています。

研究の対象になった人

この研究は1980年から2001年の間にアメリカで行われました。

参加した人は全部で469人。

  • 年齢:75−85歳
  • 視力、聴力の障害がない
  • パーキンソン病、アルコール依存症、認知症などを発症していない人

参加した人たちは、認知症のない人たちですが、

これから誰が認知症になるのか、認知症になるのはどういう人たちなのかを

何年もかけて追跡調査をします。

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調べたこと

この研究の中では、認知能力を使う活動や体を動かす運動などが

どのように、認知症の発症に関係しているのかを調べました。


この研究の中でいう、認知能力を使う活動は、以下の活動が含まれます。

  • 読書
  • 新聞を読むこと
  • ものを書くこと、
  • クロスワード・パズル
  • ボードゲーム(ゲーム版を使ったげゲーム)
  • グループ討論
  • 楽器を弾く

体を動かす運動は、以下の活動が含まれます。

  • テニス
  • ゴルフ
  • 水泳
  • サイクリング
  • ダンス
  • グループ・エクササイズ
  • 複数の人とするスポーツ(ボーリング等)
  • ウォーキング
  • 階段の上り下り(2階以上)
  • 家事
  • ベビーシッターをする

余談ですが、

家事やベピーシッターをすることが、運動と認識されていることに注目してしまいます。


さらに余談ですが、運動そのものが脳トレという記事はこちらを!

↓↓↓↓

高齢者の脳トレ、運動も!:認知症防止、押さえておきたいポイント




研究の話に戻りまして...

認知能力、IQ、鬱の程度もテストしてスコアを計算してますね。


認知症の発症した人に関したは、この研究に参加した時から、認知症の発症までの時間を計測。

認知症を発症しなかった人は、

研究に参加した時から、最後に研究者チームを訪れた時までを計測。

これが、「認知症発症までどのくらいかかったか

(または認知症発症せず過ごした時間)」の数字になります。

結果

認知症を発症した人:124人(469人中)。26%の参加者が認知症になったんですね。

(アルツハイマー病=61人、血管性認知症=30人、混合型認知症=25人、その他=8人)


研究期間に亡くなった人=361人、研究への参加をやめた人=88人、

最後まで元気な人=20人

どんな人が認知症を発症しにくいか?

  • 年齢が若い
  • 高学歴
  • 認知能力を使う活動(上記参照)をする人
  • 認知能力(テスト)やIQが高い人

認知能力を使う活動のうち、どの活動が認知症を回避する効果があるか?

認知能力を使う活動の中では、読書、ボードゲーム、楽器を弾いている人が、

認知症を発症しいくいという結果になりました。

体を動かす活動のうち、どの活動が認知症を回避する効果があるか?

体を動かすことでは、

特にダンスをしている人ほど、認知症が発症しないという結果になりました。


認知能力を使う活動をすると具体的にどのくらい認知症のリスクが下がるか?

たとえば、

週に一度の認知能力を使う活動を一つ増やすごとに、

7〜14%、認知症が発症するリスクが下がります。


実際、認知能力を使う活動を頻繁にする人は(週に11活動)活動が頻繁でない人に比べて

63%も認知症を発症するリスクが低いという結果になりました。

まとめ

いろいろ結果を書きましたが、

一番言いたかったことは、体を動かす運動の中でダンスだけが、

認知症回避に関係していた、ということです。


でも認知能力を使う活動も、やっぱりしたほうがいいみたいですね。




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