こんにちは、ヨーコです。
前回、ラベンダー、ローマンカモミール、ネロリを合わせた精油を使った実験で
睡眠の質が上がったとう論文について紹介しました。
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しかし、一つの実験(論文)だけで、
アロマテラピーが=安眠・快眠に効果があると判断できない!
と思われている方もいるのでは。
今回は、アロマテラピーについての
2つのシステマティックレビュー(系統的レビュー)の結果を見てみて、
アロマテラピーと安眠・快眠に関する研究がどのような結果を出しているのかを、
報告したいと思います。
アロマテラピーの効果:システマティックレビュー
参考文献:
Lillehei AS, Halcon LL.
A systematic review of the effect of inhaled essential oils on sleep.
The Journal of Alternative and Complementary Medicine. 2014 Jun 1;20(6):441-51.
このシステマティックレビューでは、1990年から2012年の間に出版された
アロマテラピーと睡眠に関する論文15本を分析しています。
効果が認められたアロマテラピーに使用された精油(エッセンシャルオイル)
- ラベンダー
- ペパーミント
- ジャスミン
逆効果が認められたアロマテラピーに使用された精油(エッセンシャルオイル)
- スウィート・オレンジ
- ラベンダー(1本の論文が逆効果を報告しています)
結論として、殆どの論文がアロマテラピーが安眠・快眠の効果があると報告していて、
中でもラベンダーが一番頻繁に研究されていました。副作用は報告されていません。
ということで、アロマテラピーは、中度の睡眠障害に適用する可能性があるとしています。
ラベンダーのアロマテラピーの効果:システマティックレビュー
参考文献:
Fismer KL, Pilkington K. Lavender and sleep:
A systematic review of the evidence. European Journal of Integrative Medicine.
2012 Dec 31;4(4):e436-47.
先ほどのシステマティックレビューは、精油一般のレビューをしていました。
でも、結果として、ラベンダーが一番頻繁に研究されているとしていますね。
ここでは、ラベンダーのアロマテラピーに焦点を当てた
システマティックレビューを見てみたいと思います。
このシステマティックレビューでは、2012年までに出版された
ラベンダーのアロマテラピーと安眠・快眠にに関する論文8本を分析しています。
この際のアロマテラピーは、吸入によるアロマテラピーに限っています。
先ほどの、Lillehei博士のチームのレビューと時期も重なっていて、
8本の論文のうち7本は、Lillehei博士のチームのレビューの対象となっています。
結果としては、少ないながらも安眠・快眠の効果があるとしています。
ただ、それぞれの論文で報告されている研究の方法や、被験者の数が少ないことから、
この結果に対する解釈も注意が必要だとしています。
アロマテラピーが、代替療法あることや、
自然に心や体を健康にするという目的があることを考えると
唸るようなすごい効果がない方が信憑性があると思うのですが。