こんにちは、ヨーコです。
私の母は70代、父は80代のいわゆる高齢者です。
さすがに若い頃とは違いますが、心身ともに健康と言っていいと思います。
私が考える「心身ともに健康」でいれる理由ですが、
- そういうラッキーな遺伝子を持っている
- 運動を適度にしている
- よい食生活を送っている
- 社会参加をし、人と接している。
があるのでは、と思っています。
運動と食生活の重要性を書いた記事はこちらを!
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実際、父はスケッチのクラスに通い、クラブ仲間と旅行へ行ったりしています。
母はというと、英会話や御詠歌を習い、違うタイプの人たちと接しています。
社会参加というと、ボランティアなどを想像するかもしれませんが、
家から一歩でも出て人と話をすれば、すでに社会参加していることになりますよ!
社会参加とは?
社会参加というと、お固い感じがしますが、
実際は、家から一歩でも出て人と話をすれば、すでに社会参加していることになります。
カナダの Canadian Longitudinal Study on Aging(CLSA)という長期的な研究では
以下の項目を社会活動としています。
- 家族や友人との外出
- 教会へ行く
- スポーツ
- 習い事、またはカルチャー的な活動(コンサート、美術館等)
- 社会奉仕団体への参加(ライオンズクラブ等)
- 地域の団体への参加
- ボランティア活動
- 趣味の活動
そうなのです。とにかく一歩外へ出て、何かをすれば
その目的に関わらず、社会参加になります!
なので、「友達とあそぶ」ことも大切な社会参加になります。
健康、生活の質、幸福感、に重要な社会活動
北米や、ヨーロッパの研究によると、
社会活動は、高齢者の健康や生活の質、主観的な幸福感に大きな影響があるとされています。
例えば私のいるカナダでの3万人以上の高齢者(65才以上)を対象にした
研究があります(Gilmour, 2012)。
この研究によると、収入、性別、学歴に関係なく、社会参加は健康や満足できる生活状態と
関係していることがわかりました。
ちなみに、この研究でいっている社会参加とは、上記のCLSAの中の社会参加の項目と同じです。
そして、ここが重要なのですが、社会参加の頻度が多い人ほど、
健康で、満足できる生活状態であるとわかりました。
多様性が重要なのは、脳を刺激する活動の多様性(環境強化)、運動でも同じですね。
環境強化に関しての記事はこちらを!
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認知機能にもいい社会参加
そして、社会参加をすることが
脳にもいい影響を与えるという研究結果が複数報告されています。
例えば、アメリカのシカゴで認知症のない800人強の高齢者(平均年齢80才)を対象にして
社会参加と認知機能の関係を調べたところ、
社会参加が認知機能によい影響を与えていることがわかりました。
つまり、社会参加の頻度が高い人ほど、認知機能のスコアがよかったということです。
こちらの報告でいう社会参加ですが
- レストランへ行く、スポーツをする、ビンゴをする
- 日帰りまたは泊りがけの旅行をする
- ボランティアをする
- 親戚や友人を訪ねる
- クラブ活動をする
- 教会へ行く
などを社会活動の項目としています。
認知機能は記憶、実行機能、情報処理速度など、複数のテストの総合得点を使っていますね。
なので、実際にどの機能に影響しているのか、ちょっと不明ですが
とにかく外に出るようにしましょうね!
高齢者の脳トレに関するまとめ記事