こんにちは、ヨーコです。
日本の夏は高温多湿、私たちにとっては不快感の原因になったりしますが、
この高温多湿を好む輩がいます。
カビです。
見た目もイヤですが、それ以上に私たちの健康に及ぼす影響は侮れませんで。
例えば、カビが原因のアレルギーがそうです。
その名も、夏型過敏性肺炎。
カビが原因の病気、夏型過敏性肺炎とは?
カビが原因の病気には大きく分けると3つあります。
- アレルギー疾患:空浮中のカビを吸い込むことによって起こる病気
- 感染症;カビが人体の組織に取り付いて起こる病気
- カビ中毒:カビ毒により引き起こされれる病気
夏型過敏性肺炎は、カビが原因となる肺炎で、(1)のアレルギー疾患にあたります。
「夏型」というのは、6月から10月くらいにかけて
原因となるトリコスポロンというカビが、たくさん胞子を飛ばしていて
その頃悩まされるアレルギーだからです。
症状
急性型の場合は、咳と発熱、それにだるさが主な症状で、風邪ととても似ています。
なので、そのまま放置してしまいがちな症状です。
急性型は、カビなどの抗原を吸い込んでから数時間後に症状が現れます。
早いですよね。急性と言われるわけです。
本人だけでなく、お医者さんもこの風邪に似た症状に騙され風邪と診断しがちです。
そして、処方された抗生物質などが一時的に効果があったりするので
治ったかな、などと思いがちです。
そしてまた翌年の夏が近づくと同じ症状が出てくる、というわけです。
適切な処置をしないで放っておくと、これが慢性型になってしまいます。
慢性的になってしまうと肺が弱くなり
ちょっとしたことで息切れをしたりと、呼吸困難の症状が出てきます。
原因とメカニズム
夏型過敏性肺炎の原因は、ずばり、カビの一種「トリコスポロン」の胞子です。
この胞子を吸い込むと、咳や発熱などのアレルギー反応が起きます。
過敏性肺炎には色々種類がありますが、
この夏型過敏性肺炎はその中で3/4をも閉めています。
トリコスポロンというカビ自体はもともと病原性や毒性を持たないのですが、
これを繰り返し吸い込んでいるうちに、肺が過剰反応を示すようになってしまいます(感作)。
そして、その後再びトリコスポロンを吸入したときに、
肺にアレルギー性の炎症が生じるようになってしまいます。
トリコスポロンとは
このトリコスポロンというカビは、高温多湿を好み(温度20度以上、湿度が60%以上)
梅雨時から夏が終わるまで(6〜10月)、盛んに繁殖して胞子をたくさん飛ばします。
トリコスポロンは古い木、畳、カーペットで繁殖しやすいカビで、
風通しや日当たりが悪く湿度の高い場所を好みます。
古い住宅、気密性の高いマンションもこの条件を満たしていたら要注意です。
具体的な場所としては、
- キッチンの流し周辺
- トイレ、お風呂、脱衣場
- 洗濯機置き場
- 北側の押入れやサッシ
トリコスポロンはエアコンも大好きです。
なので、エアコンの使用時期の夏の間だけ夏型過敏性肺炎の症状が現れることも多いです。
夏型過敏性肺炎と風邪との違い
夏型過敏性肺炎と風邪の症状は良く似ていますが、
私たちにわかりやすい違いが幾つかあります。
たとえば、夏型過敏性肺炎の場合自宅を離れると症状が治まってしまうことが多いです。
原因が自宅のカビなので、納得ですね。
旅行中、仕事で職場にいる時は調子が良くて、帰宅すると咳が出る。
こいうパターンは、夏型過敏性肺炎の可能性大です。
そのほかには、夏の間だけ咳が出る、夏になると同じ症状を繰り返すなどがあります。
怪しい思ったら、早速病院で診てもらいましょう。放っておいたらダメですよ!
予防対策
トリコスポロンに触れないことが大切です。
つまり、室内でトリコスポロンが好まない環境を作り発生を極力抑え、
すでに室内にあるものは取り除くことが大切です。
トリコスポロンが好む環境とは温度が20度から30度、湿度が80%以上湿度の時です。
あと、このカビは糖類の栄養を好みます。
なので、室内の温度や湿度に気を配り、掃除はこまめにしましょうね。
カビが発生してしまった場所はしっかりと掃除しましょう。
掃除の際には、マスク、ゴム手袋を使うのをお忘れなく!