こんにちは、ヨーコです。
年をとるに従って、いろいろな機能が衰えてきます。
認知機能もそのひとつですね。
他にも聴覚や視覚を始め実際、挙げたらきりがないかもしれません。
アラフィフの私も、最近目がショボショボし始め、
もうすぐ老眼鏡かなー、などと思っています。
補聴器ですが、私の周りで使っている人が一人います。
義父のビルです。
本人だけでなく、周りの人も補聴器の恩恵を受けているな、というのが私の感想です。
とりあえず、大声で話しかけなくてもいいですからね!
日本の補聴器事情
日本のアンケート調査(JapanTrak)と
欧米のアンケート調査(EuroTrak、Marke Trak)の結果によると、
日本の補聴器使用率は、
欧米(イギリス、ドイツ、フランス、ノルウェー、スイス、イタリア、アメリカ)の
半分以下と報告されています。
このアンケート結果によると、年をとるに従って、難聴者が増えるのですが、
その数が75才を超えたころになると、ググーッと、増えるんですね。
欧米の半分以下の補聴器の使用率、ですが、
難聴者の割合は、日本も含め各国ともあまり変わりがないです(10%前後)。
ところが、日本では難聴者のうち(自己申告)、13.5%の人しか、補聴器を使っていません。
でもこの数字は若い人も入っています。
65才以上の人を見てみると、15%と少しだけ使用率が上がります。
ちょっと気になって、私の住んでいるカナダはどうかと見てみました。
そうすると、70−79才までの難聴者(測定器で判定)の
補聴器利用率は24%となっていました(Feder at a., 2015)。
先ほどの、日本のアンケート調査の話に戻りますが、
使用しない理由はいろいろあるのですが、「わずらわしい」がトップに来ていますね。
補聴器使用は、認知機能によい影響を与える
耳が遠くなっても、補聴器を使わないというのは、日本だけの問題ではありません。
足が悪くなると、すぐに杖を使ったり車椅子を使ったり、となるのですが、
耳が悪くなると、すぐには補聴器を使うというふうにはならないようです。
難聴者の補聴器を使わないよくある理由の一つとして、「はずかしい」「価格」があります。
こういったことが関係している可能性があります。
さて、どうして、難聴者の補聴器の使用率を気にするかというと
ずばり、の補聴器の使用は認知機能に影響するからです。
つまり、難聴を放っておいてはマズイ、ということです。
16万人以上(40ー69才)を対象におこなった
イギリスの研究報告によると(Dawes et al., 2015)
難聴は低い認知機能に関係し、補聴器の使用は、高い認知機能に関係しているということです。
この研究の認知機能は、情報処理速度、記憶、IQテストで測定しています。
「聞こえる」ということは、認知機能、つまり脳にとってもとても大切なことなのです!
あと、補聴器をつけると、社会参加の機会が増えるという報告もあります!
社会参加、人と接することが脳にいいという記事はこちらを!
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6月6日は補聴器の日
補聴器のメリットは多いのですが、実際にはあまり馴染みがないし、使用率もイマイチですね。
多分そんな状況なので、補聴器の日ができたんだと思います。
「補聴器」は超高齢社会といわれる昨今,
徐々に認知されるようになってきましたが,
主要先進国と比較してみると日本ではそれほど普及していないのが現状です。
その一因として、
一般の人々には「補聴器」という言葉自体に馴染みがないことに加え、
“お年寄りが付けるもの”というような
ネガティブなイメージを持たれていることが上げられます。
超高齢社会をむかえ,高齢者はかつての“お年寄り”ではなく、家族,友人,
同僚の方々とのコミュニケーションを潤滑に図り、
社会活動に積極的に参加していくことが
求められるようになりました。
コミュニケーションを図るうえで,聞こえはとても重要な役割を果たしますが、
程度の差こそあれ聞こえの変化は誰にでも訪れるものです。
補聴器はそうした意味において一部の人のための特別なものではなく、
これからは生活必需品の一つとなっていくでしょう。